がん検診早期発見に有効ながん検診

多くのがんでは、早期発見して、がんの広がりが小さいうちに治療を開始すれば、良好な経過をたどることが分かっています。治らない病気だと考えられてきたがんは、医療の進歩とともに、治療することができる病気になってきており、現在では、がん全体で約6割の患者さんが完治できるとも言われています※1

そこで、がんの早期発見を目的として行われているのが、がん検診です。
とくに、“胃がん”、“大腸がん”、“肺がん”、“乳がん”、“子宮頸がん”については、政府が「がん対策推進基本計画」の中で、検診受診率50%(胃、肺、大腸は当面40%)という個別目標が定められ、科学的根拠に基づくがん検診の実施やがん検診の精度の向上に向けた取り組みが積極的に行われています。

がんは、検診により早期発見が可能となるばかりでなく、早期に治療をすれば死亡率を低下させられることが、これまでに行われてきた研究から明らかになっています。
がん検診で発見された場合は、その他の状況(体調不良による受診など)で発見された場合よりも5年後生存率が高いという調査結果も報告されています(表1)。

早期発見・早期治療を目的として行われているがん検診ですが、日本のがん検診受診率は、胃がん検診で男性45.8%、女性33.8%、大腸がん検診で男性41.4%、女性34.5%と、半数にも届きません※2
諸外国での大腸がん検診受診率は、フランス50%、イギリス60%、フィンランド73%に上ります※3。また、同じアジア圏の韓国でも大腸がん検診受診率は44.7%(2012年データ)に上ることから※4、日本のがん検診受診率は国際的にみても低い水準であると言えます。

がん検診は、がんが見つかった場合に早期治療につなげることができます。
職場などで加入する健康保険組合や市町村が実施するがん検診では、がんの早期発見に適した、がん検診を受けるメリットが高いと考えられる対象年齢が定められており、対象年齢以上の皆さんにはがん検診のお知らせが届く仕組みが作られています。がん検診のお知らせが届いたら、必ず受診するようにしましょう。

  • ※1 文部科学省/厚生労働省/経済産業省「がん研究 10か年戦略」(2014年)
  • ※2 厚生労働省「国民生活基礎調査」(2013年)
  • ※3 厚生労働省 第12回がん検診に関する検討会資料 諸外国のがん検診の制度等に関する調査結果(2008年)
  • ※4 韓国NATIONAL CANCER CENTER Cancer Facts and Figures 2013 in the Republic of Korea(2013年)

(表1)がん検診または健診でがんが発見された場合と、それ以外の場合での5年相対生存率

(表)がん検診または健診でがんが発見された場合と、それ以外の場合での5年後相対生存率
※がん研究振興財団「がんの統計’05」 1993~96年診断患者。
6登録(宮城・山形・新潟・福井・大阪・長崎)集計結果

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