おなかと内視鏡のコラム

動物にも内視鏡?

動物用の内視鏡って?


動物用内視鏡システムの一例

内視鏡は人だけでなく、実は様々な動物にも使われていることをご存知でしょうか?
やわらかい管の先端に組み込まれた小型撮像素子(CCD)で捉えた画像をモニターに映し出し、鉗子(かんし)と呼ばれる処置具を使うことで検査や治療に対応できる、という内視鏡の構造や活用方法は、人用のものと基本的には変わりません。
違うのは太さや長さで、犬や猫用の他、ウサギや鳥などの小動物用に細径で短い内視鏡もあれば、動物園や水族館にいるような大型動物用として3mの長さをもつ内視鏡もあります。

動物用内視鏡はどんな時に使われているの?

動物は人と異なり、症状を言葉で伝えられないので、内視鏡で映し出した高画質な画像による診断が有用とされています。内視鏡による画像は、飼い主さんの不安を解消するため、獣医さんが消化管の状態や病変を分かりやすく説明する一助となっています。また、組織の一部を採取して検査することで、症状の原因究明にも寄与しています。
動物に対して内視鏡を使用する場合は、検査をスムーズに行うため、動物の動きを制限する目的で全身麻酔をかけた後、検査が行われます。


誤飲した異物(串)を内視鏡で回収

動物用内視鏡が最も多く使われるのは、異物の回収です。誤って飲みこんでしまった果物の種、串、ボール、小さな玩具などを、内視鏡を使用することで開腹手術をすることなく回収できるケースもあります(イルカなどは浮き輪やビーチボールを飲み込んでしまう場合も)。
次に多いのが嘔吐や下痢などの診断で、その原因を調べるために内視鏡が用いられます。

動物用内視鏡は、病気に苦しんでいる動物の症状の正確な解明や、開腹手術を避けた処置を可能とするなど、動物にとって負担の少ない低侵襲な治療に貢献しています。また、飼い主さんにとっても、内視鏡で観察した画像を実際に見ることで、投薬や処置の必要性をよく理解した上で獣医さんに治療をお任せすることができます。このように、動物の病状に対する不安や心配をやわらげる意味でも、動物用内視鏡は役立っています。

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