がん検診意識調査白書 2021

胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書 2021

日本人の2人に1人はがんになるといわれる現代において、胃がん・大腸がんが早期に発見され早期に治療をした場合の「5年生存率」は90%を超えており、早期発見・早期治療は大変重要であることが分かっています。
がん検診の受診率がまだ十分とはいえない中その原因を探り、がんおよびがん検診についての理解を深めていただくことを目的に、全都道府県別に30~60代男女計18,800人を対象とした意識調査が実施され、「胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2021」が発行されました。

調査結果の詳しい内容や都道府県別のデータについては、こちらからご覧いただけます。

調査結果の主な内容を抜粋してご紹介します。

61.8%が「新型コロナウイルスを理由に医療機関を受診しないことで、病気の早期発見を見逃すことが不安」とする一方、「コロナ禍でもがん検診を受診する」は45.2%に留まりました。

コロナ禍での健康診断や人間ドック、がん検診を受診することを悩む人が多いことが分かりましたが、コロナを理由に医療機関を受診しないことで、病気の早期発見を見逃すことに対しては、61.8%が不安を感じています。

がん検診受診については、「受診する」と回答した人は、全体の45.2%、がん検診の対象となる40~60代でも48.7%で、いずれも50%に届いていません。
健康診断・人間ドック、がん検診の受診控えは、生活習慣病やがんなどの早期発見を阻むことが心配されますが、コロナ禍で受診をためらったり、悩んでいる人が一定数いることが浮き彫りになりました。

74.1%が「がんにかかることに不安」。一方、40~60代の27.8%、男性40代では52.7%が、「がん検診を受診したことがない」と回答しました。

日本人の2人に1人が生涯でがんにかかるといわれる現代、「がんにかかることに不安を感じている」(「とても不安」「少し不安」合計)人は全体の74.1%に上っています。

  • ■ 最も受診されているがん検診は「胃がん検診」(52.2%)ですが、27.8%は「何も受診したことがない」と回答しています。
  • ■ 男性40代の52.7%ががん検診を受診したことがなく、女性の「乳がん・子宮頸がん検診」受診率は約70%です。
  • ■ 胃がん・大腸がん・肺がん検診の受診率は、40代では女性の方が高く、60代では男性の方が高い結果となりました。

胃の内視鏡検査を受けない理由は、「自覚症状がないから」が最多。「つらいイメージ」で受けない人、「検査が嫌だから」受けないという人も多い結果となりました。

  • ■ 胃の内視鏡検査を「毎年または2年に1回受けていない」理由の1位は、「自覚症状が無いから」(38.4%)という結果となりました。
  • ■ 2位「内視鏡検査はつらい・つらそう」(25.2%)。「つらいイメージ」が受診しない選択に影響しています。
  • ■ 3位は内視鏡検査に限らず「検査が嫌だから」という結果となり、4人に1人(25.1%)がこの回答を選択しています。

80.8%が「胃の内視鏡検査はつらいイメージ」。理由は「のどを通る時がつらい」が最多。
「つらくないイメージ」を持つ人の理由は「実際に受けたら楽だった」が最多という結果となりました。

  • ■ 胃の内視鏡検査について「つらいイメージ」を持つ人は80.8%という結果となりました。
  • ■ 「つらいイメージ」の理由1位は、「(経口の場合)のどを通る時がつらい・つらそう」(84.0%)でした。
  • ■ 「つらくないイメージ」の理由1位は「実際に受けたら、想像よりも楽だった」(45.1%)となりました。

21.4%が「大腸がん検診(便潜血検査)で陽性になった経験あり」と回答しました。陽性判定が出た人のうち14.4%、特に女性40代では26.6%が「陽性判定後、精密検査を受けなかった」と回答しています。
陽性判定後の精密検査を受診しない理由は、「痔の出血かも」「自覚症状がないから」と、自己判断をする人が多い結果となりました。

便潜血検査:便に血液が含まれているかを調べるため、専用の検査キットで2日分の便の表面をこすって採り、提出する検査です。

  • ■ 大腸がん検診(便潜血検査)で陽性(要精密検査)になったことがある人は21.4%でした。
  • ■ 陽性になったものの、14.4%はその後、大腸内視鏡による精密検査を受けていないという結果となりました。
  • ■ 特に女性40代では、陽性判定後、精密検査を受けなかった人は4人に1人(26.6%)と多い割合でした。
  • ■ 大腸がん検診(便潜血検査)で陽性になったにもかかわらず、その後「大腸内視鏡による精密検査を受けなかった」人の理由は、39.6%が「痔の出血で陽性となったかもしれないから」としたのをはじめ、「自覚症状がないから」(30.5%)、「痛くてつらそうだから」(16.6%)と続き、自己判断で精密検査を受けなかった人が多いことが判明しました。

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