内視鏡についてその他

Q1:内視鏡検査は保険が利くのでしょうか?実際、費用はどれくらいかかるのですか?

内視鏡検査は保険の対象となります。費用については、見るだけの検査なのか、それとも組織を採取して、顕微鏡で調べる生検(せいけん)も行う検査なのかなど、検査の程度によって異なります。また、保険の負担割合によっても大きく異なるため一概にはいえませんが、胃や大腸の内視鏡検査のおおよその目安を表します。

内視鏡検査の費用例(保険診療)

  1割負担 2割負担 3割負担
食道・胃内視鏡検査 約2,000円 約4,000円 約6,000円
大腸内視鏡検査 約2,500円 約5,000円 約7,500円
  • ※上記費用には、初診料、診察料、生検を行った場合の検査費用、投薬料などは含まれておりません。

Q2:内視鏡を扱う医師は特別な免許や研修を受けているのですか?

医師が内視鏡を用いた医療を実施する場合には、医師としての資格以外の特別な免許等はありませんが、学会が定めた専門医制度があります。日本消化器内視鏡学会日本呼吸器内視鏡学会日本内視鏡外科学会など、それぞれの専門分野で基準や規則を決めて、専門医を認定しています。これらの学会では、広い知識や技能を備えた専門医を育成し内視鏡医療の水準を高めるために、学会が主導し試験を実施するなど様々な指導や審査を実施しています。

Q3:内視鏡検査による事故には、どのようなものがありますか?

内視鏡による事故は大きくわけて2つに分けられます。

  • 検査前の処置に伴う事故:検査前に用いる喉の麻酔や、鎮静剤に対してアレルギー反応を起こす人がいます。また、高齢者や肝疾患患者では麻酔薬、鎮静薬が効き過ぎてしまい危険な状態になることもあります。
  • 検査時の事故:内視鏡の挿入が困難で強く押しこんだりして、胃腸に穴をあけてしまったり、出血を起こしてしまうことがあります。また、高齢者や呼吸器疾患の患者さんでは、検査中に低酸素の状態になることもあります。

これら内視鏡検査による事故は、受診者の協力と医師の注意や判断により、十分に防げるものです。検査の前に、不安や心配、ご自身の体質などを医師とよく話し合い、十分に注意して検査をすすめることにより、事故のない検査が実現されます。

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