大腸がん検診で陽性判定となっても精密検査を受診しなかった人の割合と、その理由は?

今回の意識調査*1では、大腸がん検診(便潜血検査)*2の結果が「陽性(要精密検査)」となった人のうち、約15%が「大腸内視鏡による精密検査*3を受けなかった」と回答しました。特に女性40代は、4人に1人(26.6%)が、陽性となったにも関わらず精密検査を受けていないという結果となりました。

  • *1 胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書。全都道府県別に30~60代男女18,800人を対象として、2021年3月に実施しました。
  • ※2 大腸がん検診(便潜血検査):
    問診および便潜血検査。便潜血検査は、便に血液が含まれているかを調べるため、専用の検査キットで2日分の便の表面をこすって採る検査です。
  • ※3 大腸内視鏡による精密検査:
    便潜血検査で異常が見つかった場合は、精密検査として大腸内視鏡検査を行います。

●質問:大腸がん検診で陽性(要精密検査)となった際、精密検査を受けましたか?(40代~60代)

大腸がん検診で陽性(要精密検査)となった際、精密検査を受けましたか。(40代~60代)回答結果

大腸内視鏡検査による精密検査を受けなかった理由で最も多かった回答は、「痔の出血で陽性となったかもしれないから」(約4割)。次いで、「自覚症状(便通の変化・血便・腹痛など)がなかったから」(約3割)でした。自己判断で受けていないという回答が多い結果となりましたが、初期の大腸がんはほとんど自覚症状がなく、痔と自己判断した場合でも実際には大腸がんであるという可能性もあります。陽性(要精密検査)となった場合には、自己判断はせずに、早期発見・早期治療のために必ず精密検査を受けることが重要です。

●質問:大腸がん検診(便潜血検査)で陽性となったが、大腸内視鏡による精密検査を受けなかった理由は?(40代~60代)

大腸がん検診(便潜血検査)で陽性となったが、大腸内視鏡による精密検査を受けなかった理由は?(40代~60代)回答結果

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