
近年、がん検診の効果を科学的な方法で評価し、公共政策として実施するか否かを判断することが、国際的な標準になってきました。わが国でも過去3回にわたってがん検診の効果の判定が行われました。「効果あり」とされたがん検診は、信頼性の高い研究方法により、がん死亡率の減少効果があると判定された方法です。
がん検診の効果が本当にあるかどうか判定する指標として、よく死亡率が用いられます。がん検診を実施することで、対象となるがんの死亡率の減少が証明されることが、がん検診の効果があるといえる第一条件です。研究方法は、目的や研究の対象により、様々な方法があります。しかし、科学的に信頼性が高いとされる方法は、研究結果が偏りのない普遍的なものであることが証明されているか否か、というところが重要になります。そこで、偏りのない条件を設定したうえで、がん検診の効果が本当にあるのかどうかを評価することが必要であり、その条件を満たすものが信頼性の高い研究方法となります。
現在このような考え方のもとで、「効果のある」がん検診が科学的に評価されつつあり、胃がん、子宮がん、乳がん、大腸がん、肝がんで「効果のある」がん検診がわかりつつあります。 |