誤認されている、死亡数の最も多いがん。女性の死亡原因で実際に最も多いがんは?

今回の意識調査で「死亡原因で一番多いと思うがん」を聞いたところ、女性は「乳がん」が1位に挙がり、他のがんと比べて圧倒的に高い回答率(47.1%)でした。しかし、実際に死亡数が最も多いがん(2019年)は、実は大腸がんです。
この調査結果から、がんに対する理解がまだまだ浸透していないということが伺えます。

* 胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書。全都道府県別に30~60代男女18,800人を対象として、2021年3月に実施しました。

●質問:死亡原因で一番多いと思うがんは?(全体)

<全体>死亡原因で一番多いと思うがんと、2019年の死亡数が多かったがん

一方で、女性のがん検診受診経験についてたずねたところ、乳がん検診・子宮頸がん検診を受診したことのある人の割合より、大腸がん検診のほうが受診したことのある人の割合が低い結果となりました。(参照:がん検診を受けている人の割合はどれぐらい?)
ですが、実際には大腸がんが最も女性の死亡数が多いがんで、下記のグラフからも、女性の大腸がんによる死亡数は年々増加をたどっていることが分かります。

全国がん死亡データ(1958年~2020年 女性/部位別)

全国がん死亡データ(1958年~2020年 女性/部位別)

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)より作図

このことから、大腸がんの早期発見・早期治療のためには、大腸がん検診を定期的に受診することが重要だと言えます。

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