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小腸の主な病気
小腸の主な病気
<小腸腫瘍>

発生頻度は全消化管がんの2%程度で、あまり多くありません。しかし、悪性度は高く、腫瘍のうち約60%はがんです。ポリペクトミーが可能なものは内視鏡的に切り取ります。悪性の腫瘍は制がん剤による治療を受けます。
<腸重積(ちょうじゅうせき)>

腸の一部が腸管内にもぐりこんでしまった状態です。激しい腹痛や嘔吐が起こります。重症の場合は開腹手術をします。
<腸閉塞(ちょうへいそく)>

腸が詰まって内容物が全く先へ進まない状態です。イレウスとも呼ばれます。特徴的な症状は激しい腹痛、便秘、おならが出ない、嘔吐などです。ひどいときには腸が動かないので、ふん便様の汚物を吐くこともあります。
水・電解質バランスに厳重に注意し、禁食、補液を行います。胃管やイレウス管を挿入して排便、排ガスを促します。抗生物質を使用します。
<吸収不良症候群>

食物を消化、吸収する過程に障害が起こることを総称して吸収不良症候群といいます。原因には、腸管を切除した後や腸管の炎症、寄生虫、腸管運動の異常亢進や腸管内の細菌異常増殖などがあります。
また、小腸膜上のラクターゼ(乳糖の分解酵素)の欠乏により起こる、乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)があります。ラクターゼがないために、乳糖は分解も吸収もされません。乳糖不耐症では牛乳を飲んだあとに腹痛、下痢、腹部膨満感をおこします。
対策としては、牛乳、乳製品の摂取を制限することです。摂取に当たってはラクターゼ製剤を同時に服用します。
<クローン病>

口から肛門までの全消化管を侵す、原因不明の肉芽腫(にくげしゅ)を形成する慢性炎症性疾患です。小腸の末端部が好発部位で、主に若年者に発症します。腹痛や下痢、血便、体重減少などが生じる病気ですが、原因は不明です。根本的な治療法がないのが現状ですが、腸管の炎症を抑えるために栄養療法と薬物療法が行われます。また、腸閉塞、穿孔(せんこう)、大量出血などがおこった場合は手術が行われます。
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<ベーチェット病>

口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つを主症状し、急性炎症性発作を繰り返す原因不明の病気です。副症状として腸管潰瘍をおこし、腹痛、下痢、下血などの症状が現れるものを腸管型ベーチェットといいます。部位は回盲(かいもう)部が圧倒的に多く、潰瘍が悪化し穿孔した場合は手術をすることもあります。
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