コラム・インタビュー

さあ内視鏡検査デビュー

「できれば内視鏡検査はやりたくないな…」、そう思っているあなたも、内視鏡検査を受けなければならないその時がくるかもしれません。内視鏡検査は、誰でも好んで受けるような検査ではありませんが、機器や麻酔の進歩により患者さんの苦痛を緩和できるようになってきました。

機器について言えば、実用的な内視鏡が開発されてから半世紀以上の過程を経て、現在の内視鏡はとても細くしなやかなつくりとなっています。また、挿入の際には、鎮静剤やのどに部分麻酔を用いるなど、患者さんの負担が少なくなるように、工夫されています。

一般的に内視鏡検査が必要となるのは、消化器の、特に胃腸や食道においてです。もちろん、胃腸の具合が悪いからといって、すぐに内視鏡検査を行うわけではありません。病気が疑われる場合や、精密な検査が必要とされる場面で内視鏡検査が行われます。また、対策型の胃がん検診では、1次検査としてX線検査または内視鏡検査が行われ、大腸がん検診では、1次検査の便潜血検査が陽性だった場合の精密検査として、大腸内視鏡検査が行われています。胃でも大腸でも任意型のがん検診では、人間ドックなどで内視鏡検査を受けることができます。

日本では、胃腸の病気が多いので、多くの方が内視鏡に接しています。胃腸や食道は管腔(かんくう)臓器といって管のように中が空洞で、病変が主に管の内側にあたる粘膜に発生する傾向にあります。画像による検査方法は多数ありますが、粘膜表面を直接見ることができるのは、内視鏡検査だけなのです。胃腸の病気を発見するための大変有用な検査ですので、必要とあらば恐れず内視鏡検査デビューしましょう。

2004年02月16日

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