内視鏡検査って、つらくない?

内視鏡検査は、つらそう、大変そう、という先入観から、精密検査が必要にも関わらず、受診を躊躇されている方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか?その点についても、山口先生にお聞きしました。

<内視鏡専門医 田坂記念クリニック 山口芳美先生のお話>

内視鏡検査はつらそうという印象をお持ちの方がいらっしゃる一方で、内視鏡技術の進歩や検査技術の向上により、検査をそれほどつらくないと感じている方が最近増えているように思います。

例えば、胃の検査に使われる細径の内視鏡による経鼻内視鏡検査は、舌のつけ根を通らず、のどに触れることがないため、挿入による不快や吐き気をほとんど感じることなく検査を受けることができ、年々受診される方が増えています。

また、胃の内視鏡検査に比べ、大腸内視鏡検査をつらいと思っておられる方が多いようですが、最近の大腸内視鏡は、受診する方の負担が少なくなるよう、挿入性を上げるためにさまざまな工夫が施されています。昔に比べると、内視鏡の体内への挿入部は、径が細くしなやかになるなど進化しています。また、下剤の改良や鎮静剤の使用を含めた検査技術も向上しています。「つらそう」という印象を理由に早期発見の機会を逃してしまわないよう、「検査時の負担(つらさ)」について不安を感じる方は、医師に相談して不安を解消の上、検査を受診しましょう。


鉛筆と比較した
細径内視鏡の先端部


大腸へのスムーズな挿入を
補助する受動湾曲機能

経鼻内視鏡検査について、詳しくはこちら 細径内視鏡と経鼻内視鏡検査

鎮静剤を用いた内視鏡検査について、詳しくはこちら 内視鏡検査と鎮静剤

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