コラム・インタビュー

使った内視鏡をどうやってきれいにしているの?

胃や大腸などの検査や治療のために現在普及している内視鏡は、1回使われただけで廃棄されるのではなく、繰り返し使用されます。そのため医療機関では、検査や治療で内視鏡を使用するたび、これを媒介とした感染が起きないようにするための取り組みを行っています。

内視鏡が使用された後は、「洗浄」と「消毒」が適切に行われることが重要となります。このため内視鏡は、使用するたびに洗浄・消毒が行われる前提で設計されています。
また日本では、関連する医療系の学会が内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドラインを作成しており、洗浄・消毒の推奨手順を定めています。さらに、内視鏡を製造するメーカーによって、より具体的でくわしい手順が定められています。
これらの手順に基づき、適切な洗浄剤・消毒剤を使って内視鏡の洗浄・消毒が行われています。

また、内視鏡の洗浄・消毒を自動で行う装置もあり、医療機関で活用されています。

内視鏡専用の洗浄消毒装置

洗浄消毒装置を使用することで、内視鏡の洗浄・消毒作業が均一に行われます。また、日々使用される内視鏡を適切に洗浄・消毒するため、消毒剤の濃度管理や洗浄・消毒履歴の記録、装置の定期的な点検などが行われています。

このように内視鏡を扱う医療機関では、より安全な内視鏡検査・治療を目的として、確実な洗浄・消毒のためのさまざまな取り組みが行われているのです。

内視鏡システムからビデオスコープを取り外し、装置にセットして洗浄・消毒が行われます

2021年12月16日

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