内視鏡検査を知る

NBI (狭帯域光観察)

がんの増殖には血管からの栄養補給を必要とするため、病変の近くの粘膜には、小さな血管が集まりやすくなります。そのため、この小さな血管の集まりをいち早く発見することが、がんなどの病変の早期発見には重要です。

そのために用いられる技術が、「NBI(Narrow Band Imaging)」です。NBIは、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい青と緑の2つの特殊な光を照らすことで、粘膜表層の毛細血管やそのパターンなどが強調して鮮明に表示される観察技術です。これにより、通常光による観察では見えづらかったがんなどの病変の早期発見に貢献することが期待されます。

また、最適な治療判断には病変診断も重要となります。NBIは血管や粘膜の詳しい観察をサポートし、その診断にも貢献することが期待されます。

食道の通常光観察画像

狭帯域光観察画像

(症例説明)
狭帯域光観察では、粘膜表層の毛細血管が強調されて表示されます。

画像提供 : 井上晴洋先生 (昭和大学江東豊洲病院 消化器センター センター長・教授)

動画「早期がんなどの発見に貢献するNBI -狭帯域光観察-」(1分59秒)

早期がんなどの発見に有用な画像強調観察技術“NBI(Narrow Band Imaging=狭帯域光観察)”について、アニメーションにより、分かりやすく解説しています。

動画「実際の内視鏡によるNBIのイメージ」(1分49秒)

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