内視鏡検査の受け方上部消化管内視鏡検査(経鼻挿入)の受け方

食道・胃・十二指腸などの上部消化管を調べるための経鼻挿入による内視鏡検査の受け方について、検査前日からの流れを見てみましょう。
※検査手順は施設により若干異なることがあります。

注意:
抗凝固薬や抗血小板薬などを服用している方は、鼻出血が起きた場合、血が止まりにくくなるおそれがあります。
服用中は検査が受けられない場合がありますので、事前に医師にご相談ください。

動画「経鼻挿入による上部消化管内視鏡検査の受け方」(4分28秒)

食道・胃・十二指腸などの上部消化管を調べるための、鼻から入れる(経鼻挿入)内視鏡検査の受け方について、動画で分かりやすく説明しています。

最近、少し胃もたれが気になるBさん。
医師にすすめられて、上部消化管(食道・胃・十二指腸)の 内視鏡検査を受けることになりました。

検査前日

検査前日の注意事項

  • 夕食は軽めに
  • 夜9時以降、飲食は禁止
  • 飲み水はOK
  • 早めの就寝を心がけましょう ※安全を期すために採血等、事前検査が必要な場合もあります

検査当日

自宅での注意事項

  • 食事、コーヒー・ジュースなどの飲み物(水はOK)、たばこ、薬等は禁止※常服薬を服用されている方は、事前に医師に相談しておきましょう
  • 着替えやすい服装で出かけましょう

検査当日

前処置室での準備

  • 病院に着いたら、荷物、上着等は所定の場所へ ※検査着に着替えることもあります
  • コルセット、メガネ等ははずしてください ※施設によっては義歯、時計、口紅をとるように指示される場合があります

さあ、いよいよ検査の始まりです
順を追って見ていきましょう

検査当日

前処置室での準備

  • 白い液体の薬(消泡剤)を飲みます

検査当日

検査室での準備

  • 鼻の通りをよくする薬(血管収縮剤)を両方の鼻腔に噴霧します

検査当日

検査室での準備

  • 数回に分けて鼻腔に麻酔をします ※麻酔には、鼻腔に噴霧する方法、鼻腔に注入する方法、柔らかいチューブに塗って挿入する方法などがあります。
    麻酔の方法や回数、のどにも麻酔を行うかどうかは、施設によって異なります。

検査当日

検査室での処置

  • 検査室に移動し、ベルトをゆるめ、検査台の上に左側を下にして横になります
  • 胃の運動を抑える薬を注射する場合もあります

検査当日

内視鏡検査の開始

  • 内視鏡を鼻から挿入します
  • 力を抜いてラクに
  • 口を自由に動かせるので、検査中にも医師と会話ができます

検査当日

内視鏡検査

  • 医師はモニターに映るおなかの中をすみずみまで観察します
  • 検査は5~15分で終了します

検査当日

検査終了

  • 検査が終わったら身支度を整えます ※検査後、帰る前に少し休むように指示されることもあります。
  • 気分が悪い時や変調のある時は、すぐに医師に伝えましょう

検査当日

検査結果

  • 撮影した画面を見ながら検査の結果を聞きます
    ※組織採取やポリープ切除を行った場合、検査結果を後日聞くことがあります

検査当日

検査後の注意事項

  • 鼻は強くかまないようにしましょう
  • 胃の運動を抑える薬を用いた場合、検査後の車の運転は禁止
  • 飲食は30分~1時間後から可能
  • 組織採取を行った場合、検査後の激しい運動は避け、入浴はせずにシャワー程度にしましょう
    また、刺激のある食事・飲酒・コーヒーなどは、2~3日避けるようにします※医師の指示を守りましょう

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