おなかの病気・がんを知る

胆のう炎

胆のう炎とは

胆のう炎には急性胆のう炎と慢性胆のう炎があります。急性胆のう炎は、結石により胆のう管が閉塞してしまうことに続いて、胆のう壁の粘膜が炎症をおこすものですが、細菌感染が加わると重症化することもある危険な疾患です。慢性胆のう炎は、繰り返される炎症によって胆のう壁が厚くなり、胆のう自身は収縮していきます。

症状

食後に右上腹部や背中の激しい痛みがおこります。吐き気、嘔吐が見られます。一時的な閉塞では、軽い心窩部痛や吐き気がおこりますが、持続的になると右上腹部の痛みが強まります。その他、発熱や右肩、その周辺の痛みが現れることもあります。典型的な発作は2~3日で改善することが多いのですが、改善しない場合には合併症も考えられるため、専門医を受診することが必要です。高熱、白血球増加、悪寒などを伴う症状によっては外科的手術を行うこともあります。

検査

血液検査

血液中の白血球を調べます。胆のう炎では、中程度の白血球の増加が認められます。

腹部超音波検査

急性胆のう炎では胆のう内に結石が認められることが多く、炎症による胆のう壁の肥厚、腫れが見られます。

腹部X線検査

炎症によって、腸の動きがとまり、特徴的ガス像がみられることがあります。

治療

抗生物質を使用し、原因となっている細菌をおさえます。一般に有効であることが多いといわれています。
壊死性の胆のう炎や腹膜炎を伴う穿孔、胆のう周囲に腫瘍があるなどの場合は手術が必要です。

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