がん予防・がん検診を知る

【まとめ】大腸がん検診

1. 大腸がん検診とは?
検診の目的と定期的に受けるべき理由

大腸がんは、がんの中でも早期発見・早期治療によって治りやすいがんのひとつで、がんが進行していない初期の段階で見つかれば、治る確率が98%になることが分かっています。ただし、初期の段階では自覚症状が出にくく、気づかないうちに進行することもあるため、症状がなくても定期的に検診を受けることが重要です。
厚生労働省が推奨する大腸がん検診は、便潜血検査となります。職場によっては、大腸内視鏡検査が選択肢に含まれている場合もあります。

5年生存率に基づきます。

2. 対象年齢と検診の頻度

大腸がん検診は、40歳以上の男女を対象に、年に1回の受診が推奨されています。
この検診は、症状がなく健康に過ごしている人を対象としており、がんの早期発見・早期治療を目的としています。定期的な検診を受けることで、大腸がんの早期発見につながり、治療の成功率を高めることができます。

3. 検査内容と検診の流れ

大腸がん検診の選択肢としては、便潜血検査と大腸内視鏡検査があります。厚生労働省が推奨する便潜血検査は便に血液が混ざっていないかどうかを調べる検査で、陽性の場合は精密検査として大腸内視鏡検査が実施されます。それぞれの検査方法の特徴や、検査前日から当日までの流れを見てみましょう。

4. 便潜血検査・大腸内視鏡検査の注意点

便潜血検査に特別な準備は不要ですが、正しく採取しないと正確な結果が得られないことがあります。採取のタイミングや正しい採り方、保管方法に注意が必要です。
また、大腸内視鏡検査を受ける場合には、検査前の食事制限や下剤の服用などが必要です。大腸内視鏡検査の準備についても、事前に確認しておきましょう。

5. 費用と場所

大腸がん検診は、自治体による住民検診や、職場や健康保険組合などが提供する職域検診で申し込み・受診を行うことが一般的です。
市区町村が実施している対策型がん検診には、検診費用の補助があり、自己負担額は軽減されています。自治体によって異なりますが、便潜血検査の自己負担額は、無料から1000円程度までのケースが多いです。
自治体のがん検診は、自治体からの郵送や広報誌の案内で予約し、指定の医療機関・検診センターで受診します。職域検診では、会社の指定により職場や医療機関で受けます。

6. 大腸がん検診が不安な方へ

「便潜血検査で陽性だったら」「検査提出日までに便が出なかったら」「大腸内視鏡検査が不安」など、大腸がん検診に対する不安は人それぞれです。大腸がん検診で行われる便潜血検査では、採取のタイミングや量、保管方法、軟便や下痢のときの対応など、正しい採り方にとまどう方もいます。また、大腸内視鏡検査には、「下剤がつらそう」「検査の流れがわからない」「下剤による便の漏れが心配」といった不安の声が多く聞かれます。
便潜血検査のよくある間違いと対策や、大腸内視鏡検査の詳しい情報について知り、不安を解消しましょう。

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